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三原キャンパスでは多くの学生がボランティアを行い、共通教育科目として「ボランティア」も開講しています。3年生の株本佳奈さんに自身のボランティア活動を紹介してもらいます。
株本佳奈さん 3年生
私は県立広島病院でボランティア活動を行いました。自分で受け入れや日程調整のための連絡をし、初日に病院の紹介や活動内容の説明を受けたあと実際に活動が始まりました。県立広島病院の学生ボランティアは、病院利用者への再来受付機の使用方法の説明や病院案内、医療機器の簡単な清掃が主でした。担当の精神保健福祉士や臨床工学技士の指示のもと活動を行いました。
利用者への接し方の多様性を学びました。例えば、車椅子に乗っていて再来受付機に手が届かない利用者に対しては、診察カードを預かって代わりに再診ための手続きをしますが、機械の使用方法を聞いて自分で手続きをしたいと考える人もいます。「できない」と決めつけて「やってあげる」のではなく、利用者の様子をうかがいながらそれぞれのニーズに合わせたサポートを行うことが大切だとわかりました。
ボランティアの授業では、関心のあるボランティアを探すところから日程調整まで基本的にすべて自分で行う必要があるため大変だと思う時もありましたが、貴重な経験となりました。また、ボランティア活動を自分が専門的に勉強していることと結びつけることでより実のある活動になります。地域とのかかわりを大切にする県立広島大学にぴったりの授業だと思うので、入学したあかつきにはぜひ参加してみてください。
「ボランティア」は、3キャンパス合同で実施している共通教育科目です。ボランティアの概要や意義を講義で学び、その後に実際にボランティア活動を自ら探し体験します。その後、体験による気づきや学びを学生が授業で発表しています。(科目担当教員 手島洋)